五葉松、八ツ房五葉松の小品盆栽・ミニ盆栽専門


五葉松の管理方法

初心者の方のための管理方法です。ご理解の上、五葉松を楽しんでください。

水やりの方法

五葉松盆栽で先ず最初にあげられる管理方法の中では、水やりが一番です。
盆栽の上辺だけに水をかけるだけでは水不足で枯れてしまいます。
盆栽の下の鉢底の穴から水が流れ出るようでなければなりません。
他の盆栽より水は辛目にと、水やりを控えめにして水不足で枯らして
しまうことが多いようです。
水のやり過ぎで根腐れで枯らすのは殆ど見かけません。
他の樹種と一緒に水やりをする等で五葉松の根腐れがどうしても心配な方は、
五葉松盆栽用の用土を調整してみてください。
例えば、赤玉土と軽石を半々にするのも良いかと思います。
他の配合も考えてみてください。
 水やりの方法
 植替え時期
 植替え方法
 化粧鉢の盆木の止め方
 施肥と肥料
 春の芽摘み
 苗木の針金掛け
 消毒について


水やりのタイミングですが、当園では、盆栽を少し持ち上げて
軽くなっていればするようにしています。
季節によっても水やりの間隔が違ってきます。
気温30度を超えるようになれば1日2回は必要です。
また、冬季は4日前後に1回程度となりますので、いろいろ経験してみてください。

植替え時期

植替えは何年後にすればいいかとよく聞かれますが、基本的には水やりで水の通りが悪くなったら行います。
五葉松の根は雑木類と比較して少し弱いのであまり植替えを頻繁にしない方がいいです。
根が鉢内で健全に張ってくれば丈夫なものです。

植替えの適期は、3〜4月と8〜9月とされています。それ以外の月は控えてください。

植替えの方法

植替えの場合、養成鉢か、化粧鉢かでちょっと違いがあります。
用土は、赤玉土・桐生砂・軽石の三種ですが、
小品盆栽の化粧鉢の場合はゴロ土は殆ど使用せず、用土のみです。

軽石は底石のゴロ土として使用するので用土より大き目のもの、
赤玉土・桐生砂は、微粒度や小粒土より少し大き目の中粒が良いです。
混合比は赤玉土6:桐生砂4 が一般的です。
赤玉土は茨木産の二本線印が一般的に使用されています。
その他の赤玉土は土が早く崩れて水通りが悪くなりやすいです。

養成鉢の時は、ゴロ土を鉢底に全体の約2割、次に用土を入れますが、その量は盆木を乗せて調整してください。
用土を周りに入れたとき、少し鉢全体を揺すり、用土が下がったらその後 指先で軽く押し込んでください。
竹などであまり突かないようにしてください。根が弱いので丁寧に扱ってください。
仕上がりは、鉢の縁より用土の表面が少し下がっていることです。これは化粧鉢でも養成鉢でも同じです。

植替え完了後は、一日一回水やりを一週間行ってください。植替え後の施肥は一か月後に少しの量を与えてください。

化粧鉢の盆木の止め方 針金はアルミ線の1mm〜1.2mmのものを使用しています。アルミ線は腐食しにく、銅線より安価で使い易いです。

鉢底穴が2個の場合
     

鉢底穴が1個の場合
     
鉢は2.5号の深鉢です。底網1枚、1mmのカラーアルミ線2本、鉄の番線1.5mm長さ4cmを1本、番線にアルミ線2本を強く2回絡めて底穴からとおしてください。画像のように、底網をアルミ線で通して、底網を鉢底に押し込んで出来上がりです。アルミ線は見えないように用土で埋め込んでください。

施肥と肥料

施肥は春(4~5月)と秋(9〜10月)の2回です。秋の施肥は春の量の30%〜50%増しと言われています。

肥料は有機肥料を使用すること。化学肥料の使用により盆栽が枯れることが多くみられるため、絶対に使用しない。
有機肥料の成分含有割合・・・窒素:リン酸:カリ = 5:5:5 のものが多いです。
数値があまりに多いものは、有機肥料と表示されていても化学肥料が混入されている可能性がありますので避けてください。
また、少なくなるほど肥料効果は低くなります。

多くの有機肥料は「油かす(菜種油の搾りかす)」を主体としたものが無難で良いとされ、
「油かす」が多いものは価格も高いですが盆栽には非常に良いといわれています。
また、有機肥料でも牛糞を使用したものも出回っていますが、これは肥料としての効果はありますが、
雑草が出易いのが難点で価格も安いです。

春の芽摘み

春は芽吹きが強く吹き出します。放置するとどんどん伸びて節間が長くなり、
枝伸び状態で見苦しい状態になりますので、早めに芽摘みをしましょう。
中心の芽が強く伸びるので、短くピンセットか指先でもぎ取ります。
全部もぎ取ると周りから出た芽が早く伸びだすため、中心の芽を全部もぎ取るのは6月になってからが良いかと思います。
また、周りの短い芽を短くもぎ取るのも、将来の樹形を考えて行ってください。

苗木の針金掛け

苗木に針金を掛けて、曲模様をつけたい季節は3〜4月が適期ですが、植替えてすぐに曲付けするのは枯れる原因です。
曲付けは植替えて1年経過後の3〜4月に行うのが最良です。
成木も植替えと同時に枝掛けは木に大きな負担を掛けるため、大変危険で枯れる可能性が高いので注意してください。

消毒について

五葉松の病気と害虫に対する消毒ですが、病気の予防に努めることが肝要です。
一般的にはボルドー液500倍+展着剤アプローチ500倍を定期的(1か月に1回位が理想的)に
散布すれば効果的です。
病気や害虫に罹ったときには薬剤の販売店にご相談ください。

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